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「のぼうの城」

日中の日差しは暖かいものの、
夜の冷え込みは冬さながらだ。
そんな中、久し振りに映画館へと足を運んだ。

観たのは邦画・時代劇の「のぼうの城」。
その感想やらを少し書こうと思う。

尚、多少のネタバレがあるかもしれないが、
出来る限りは書かないように努力する。

そもそも配役を知った時にまず観たいと思った。

花郎は俳優等に「一切」と言っても差支えが無い程、
TVに出る役者、タレントには興味が無い。
しかも相方にタレントの名前を聞かれると、
大抵は何か一文字、どこかが間違っている。

先日、相方とドラマ「ケイゾク」の話になり、
出演していた役者のことが話題にでた。
その際に「渡部篤郎」の名前が出てこなかった。
「渡●篤郎」までは思い出したのだが…。
つまり花郎の「興味が無い」のレベルはここまで酷い。

そんな花郎だが、実は野村萬斎は好きである。
ほぼ唯一と言っても過言ではないだろう。
最初に知ったのは1997年NHKドラマ「あぐり」だった。
だが野村萬斎は狂言師であり、本来役者では無いので、
TVなどに露出する機会は殆どない。
映画では2003年「陰陽師Ⅱ」主演以来であり、
ついでに花郎は時代劇が好きである。
(中村吉衛門版「鬼平犯科帳」DVD BOXが欲しい)

さて実際の映画について。
まずは簡単なストーリーを。

戦国時代末期。
豊臣秀吉は天下統一の最終決戦として北条家に大軍を投じるが、
難攻不落の支城があった。
それは周囲を湖で囲まれ“浮き城“との異名を持つ忍城(おしじょう)。
その城代で“のぼう様“と呼ばれる成田長親(のぶちか)は、
前代未聞の策で豊臣軍に立ち向かおうとしていた。
(ぴあ映画生活より)

映画「のぼうの城」公式サイト

公式を見ると分かることだが、
この戦は実際にあったことであり、
しかも20,000対500の戦いである。

数の理でいくのであれば「無謀」なのだが、
史実では500人しか居なかった忍城側の勝利だった。
ただ、この戦いがどういった内容だったのかは、
現在には残されていないのだそうだ。

長親(ながちか)は武士としては欠点だらけだが、
ひとりの人間としては魅力が計り知れない。
でくのぼうの「のぼう」
こんな名で呼ばれながらも憎まれておらず、
そんな彼の元へは民をはじめ多くの人が集う。
非常に人間らしく、また強いなと感じた。

石田三成が水攻めを使ったのも史実である。
映画ではこの水攻めを映像化しているのだが、
これが理由で公開が遅れたのだそうだ。


あと個人的に少し感じたことを。

概ね映像化まで8年。
この作品は「忍ぶの城」という脚本から始まり、
それから多くの人が映画化する為に動いた。
更には原作を後から作ることまでした。
しかもそれは監督が2人という形で。
この映画の紆余曲折を考えただけでも観たいと思い、
気付けば前売り券を購入していた。

丹波役の佐藤浩市の手綱裁きには心底驚いた。
JRAのCMに出てるだけあって、
元々馬が好きなのか堂々とした乗りこなしだった。
ついでにヘビメタ好きだというのも最近知った。

そして長親役の野村萬斎。
演技は「陰陽師」などのキリッしたところがなく、
違った意味で飄々として掴みどころのない風だった。
が、同じ長親であっても立場が変わると顔が変わる。
花郎個人で印象深かったのは…いやネタバレになるか?
ぼかして書くなら、水攻め後の赤子のシーン。
これだけで観た人には伝わるだろう。
流石「のぼう様は彼以外には頼めない」と、
プロデューサーが仰っただけあり、素晴らしかった。
それにしても綱無しで船の上で田楽踊りとは…。

もうひとつ、この映画の特徴としては、
独特な「死生観」にもあると思う。
現代なら人生80年?くらいはありそうだが、
あの時代だったなら平均しても60年も無いだろう。
死あっての生とでも云うか、皆勢いがいい。
それ故か、妙に暗く湿っぽい話に感じない。
戦なのだから当然、敵味方、多くの人が死ぬ。
けれどそこに変な悲痛さ、悲惨さがない。
これもこの映画の魅力に感じた。

本音を言えばTBSを儲けさせたいなど少しも思わないが、
この映画が良かったのは事実だから仕方がない。
詳しい内容は是非とも映画館で観て欲しい。

時代劇があまり好きではない相方と行ったのだが、
相方も楽しめたようなので安心した。
ちなみに相方が非常に驚いたことは野村萬斎の歌唱力だった。
事実、本当に上手かった。


最後に少し映画内で出てきた言葉などを、
全く時代劇に縁が無い人へ適当に説明して終わる。
これはDVDが出たら買うかもしれない。


【佐吉】
石田三成の幼名。
三杯の茶(三献茶)で秀吉に気に入られ仕えることになった。

【坂東武者】
関東の武士。

【金打(きんちょう)】
刀を少しだけ抜き、鍔元を「カチン」と鳴らす行為。
この時にした約束事は決して違えないとの誓い。
「刀は武士の生命」と言うことでも分かるが、
ある意味、刀に誓うという現われなのかもしれない。

【刀の位置】
劇中で一同が一斉に刀の置き位置を変えるシーンがある。
右利きであれば刀は右手で振るう。
相手に対して敵意が無い場合、刀は右側へと置き、
逆に敵対する場合は左側へと置く。
暗黙の意思表示方法。

【戦】
古くから戦にもルールがあった。
たとえば合図とともに攻め入ったり、
概ねの終了時間が決まっていたりなど。
変な話だが「殲滅」や「全滅」といったことは少なく、
また逆に奇襲や夜襲をしても「卑怯」とは批難されない。
(むしろ策としては賞賛される)

【農民と武士】
領主(武士)にとって農民は大事だった。
これを守れない=無能である。
無能な武士では農民が従わないからだ。

*Comment

 

こんにちは、はじめまして。Sと申します。いつも楽しく見させていただいており、更新を楽しみにしております。

私も萬斎さんというキャスティングがピッタリだなと思っていて、のぼうの城を見ようかどうしようかと迷っていたので、花郎さんのオススメなら是非とも見に行きます。

平沢さんが楽曲提供された志摩スペイン村のロストレジェンドも震災後休止のままで…のぼうが上映に至ったのだし、復活してほしいなと思っていたところです。

申し遅れましたが、私はもともと平沢さんの曲の解釈について調べていたところ、4ヶ月程前にこのサイトに出会いました。すごく面白くて解釈以外の記事も読んで、沢山考えさせられ、学ばせて頂いております。また読みに来させて頂きますね。
  • posted by S 
  • URL 
  • 2012.11/14 18:53分 
  • [Edit]

こんにちは。 

はじめまして、花郎です。
くどいようですが記事を書いている人物と同一z(以下略

記事内では書かなかった(忘れた)ことを少し。
「のぼうの城」ですが、震災後にEDロールを変更したそうです。
登場人物が出てこないのですが、これが非常に良かったのです。
本当は被災された方もトラウマなどがあまりなければ、
是非とも観て欲しい…と思うようなEDロールでした。

もし興味がある…と仰るのであればダメ押しをしますw
この映画で「本当の悪」は居ない…と思いました。
確かに忍城軍にしてみれば天下軍は悪ですし、逆も然り。
ですが誰も恨み言を言わないのが素晴らしかったです。
観た後で、何とも云えぬ爽やかさが良いです。
そんなわけで後悔はしないと思いますので是非!(・∀・)

花郎個人として、TVに時代劇は必要だと思っております。
言うなれば日本の歴史なわけですし、
そこを通って現代の自分達があるわけでから。
いつかは志摩スペイン村も行ってみたいです!
けれど三重は…遠いですね…。

駄文ばかりのサイトでお恥ずかしい限りですが、
是非いつでもいらしてください。
現在「時間の西方」を分析・解釈中なので、
近いうちに掲載…でき…ると…いいなと…orz

またお待ちしております。
  • posted by 花郎 
  • URL 
  • 2012.11/14 21:57分 
  • [Edit]

Σ(・∀・;) 

そしてコメントに浮かれすぎて書き忘れました。

コメント、本当に有り難うございました。

…実際はこんなにアホな人なんです…。
  • posted by 花郎 
  • URL 
  • 2012.11/14 21:59分 
  • [Edit]

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