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時間の西方【後編】

さて「時間の西方」【後編】である。
まだ【前編】を読んでない方はそちらを先に。

下手に手短かに説明しようとすると、
余計に伝わりそうもないのでもう諦めた。

後半は順番からするとサビになるのだが、
まずは3番から先に書く…と、いつもならなるのだが、
今回は曲の構成も関係あるのでサビを先に。

今更だがタイトル「時間の西方」について。
太陽は東から昇り、西へと沈む。
凡そこんな感じだろう。

  西←→東
glb-s.gif

これを逆回転(西)にさせると、
撒き戻し画像になり、つまり「過去」へ戻る。
だから時間の西の方=過去となる。


老いた日で明日が呼ぶ 過ぎる時の西へ西へ
知らぬ間に隠された 夢の闇の奥

老いた日へ明日を見に 過ぎる時の西へ西へ
呼び続くあの声の 夢の闇の奥



過去から未来が呼ぶ 更に過去へ
自分達が知らぬ間に隠匿された歴史(戦争の真実)

過去に未来を見に 更に過去へ
現在でも影響を与え続ける隠匿された歴史

…非常に説明しづらい。
しかしここはサビであり、一番主題の部分となる。

まず外堀から書いていこう。
過去・現在・未来の関係は、全て因果で繋がっている。
例えば今やったことは時間が経って、過去となる。
それが原因となり経過し、現在へ結果として現われる。
この延長線上にある未来は当然だが、
現在を因として未来でまた何かしらの結果をだす…。
森羅万象とは全てこれの繰り返しだ。

これを踏まえ、現在を知りたいとすれば、
過去を知るより他に無い。
凡そ人が未来(明日)を想像する時、
あくまでも現在の延長上に考えるはずである。
「今日は無事だったから明日は事故になる」とは、
なかなか考えたりはしないだろう。
まぁ現実としてはそれが「油断」となるのだが。

つまり過去・現在・未来とは一蓮托生であり、
決して切ることが出来ない関係である、
これは誰にでも分かることだろう。

明日は単純に言えば「未来」だ。
それも非常に近い未来である。
起きた過去によって未来は決まる。
ならば過去を知ることで今、または未来が、
どうなってゆくのかは判ると云える。
故に知るために「西(過去)へ」と。

歌詞中に「夢」とこれまた何度も出てくるが、
夢=dream=理想、願いなどの意味でもある。
戦争とは人の野望・願望、そういった諸々が、
凝縮された歴史の表れのひとつだ。
日本が掲げた大東亜戦争という夢。
隠されたのは何か?
それはこの夢の「真相」だろうと思う。
真相についてはこの後の歌詞部分となる。


満場の人 喝采の声 つんざく声に撃たれて
淡々と散るゆりのように朽ちるキミを誰も見ず
「夜明けを手中に」と行くマッハの船の轟音に
別れの時と老いた「日」に身を投げた



その場にいる人々による喝采の声。
しかしその声は五月蝿い声によって搔き消され、
この事実を誰も見ようとしない。
戦争が終わりひとつの時代が終わりを迎える。


具体的に書く。
満場、つまりどこかの会場。
1943年(昭和18年)11月5、6日。
東京で「大東亜会議」が行われた。
アジア諸国首脳が一同に集まったサミットである。
後でこの時の宣言などは載せておくが、
この時、アジア諸国の植民地は決起したのだ。
みんな独立に向かって。

しかしこの声は現在の自分達には届いていない。
何故ならこの会議内容は勝戦国により、
日本が世界侵略する為の傀儡を集めた会議とされた。
戦後にあった極東国際軍事裁判、
または「東京裁判」の判決である。
ご存知の通り、日本は戦争責任を問われ、
東條英機をはじめ多くの人々が死刑となった。
冒頭にあった「訓戒の花園」は、反戦だろう。
所謂「悲劇を繰り返さない」である。
そしてこの歴史は葬り去られた。

「夜明けを手中に」とあるが、冒頭の解釈を考えるなら、
夜明け=新時代、手中にと動き続けるマッハに過ぎる時間。
ただ、この部分に関しては違う取り方もできる。

夜明け=陽が昇る地=アジア

それを手中にとゆくのはヨーロッパやアメリカ。
これを粉砕すべく文字通り「命」を捧げた多くの日本兵。
どちらかと云えばこちらの方がしっくりきた。
この後は今までの歌詞を微妙に組み替えている。


夜は間近と浜辺の砂が 遠く沈む陽の影の牢を出る
虹の朝など絵空の塵と にわかいきり立て夢の津波牙をむいて


3番部分を踏まえて考えると、
「夜は間近と~」は最初に出てきた時と少し意味が違う。

たぶんこうだろう。
このまま白人支配が悪化すればアジアは駄目になる、
そう決起したアジア諸国の人々が、
ヨーロッパによる支配脱却へと立ち上がった。
日本によるアジア支配など嘘であると、
歴史の真相に怒り、目を覚まそう。

書き忘れたが「砂」について。
砂=sand=寿命が尽きようとする、といった意味がある。
一般的に考えると砂などは不変な気もするが、
恐らくは砂時計辺りからきた意味なのだろう。

あと「虹」だが「二次」と前にも書いた。
これに朝は支配とも書いたが、朝は「始まり」の意味でもある。
つまり自分達が教えられた「第二次世界大戦勃発」は、
日本による「真珠湾攻撃」が始まりなわけでは無い。

絵空=空想、塵=ゴミ、つまらないもの
津波=wave=波、高まり
牙=snarl=厳しい口調、怒鳴る

大東亜会議に於いて日本は盟主だった。
何せ多くの国はどこかしらの植民地だったので、
独立状態、尚且つ軍事力としても、
日本以上に条件の良い国が無かったのだろう。
だからこそ当時の日本は全力でアジア諸国を支援し、
また支配権を持つヨーロッパを追い払った。
この行為の目的は日本による支配などではなく、
インフラ、教育、軍事力の整備といったもので、
飽くまでも願いはアジア諸国独立と繁栄であった。

そして最後にもう一度サビがくる。


老いた日で明日が呼ぶ 過ぎる時の西へ西へ
知らぬ間に隠された 夢の闇の奥

老いた日へ明日を見に 過ぎる時の西へ西へ
呼び続くあの声の 夢の闇の奥



説明はあまりいらないと思うのだが、ひとつだけ。
この後半部分である。
過去に未来を見る…言い換えると、
未来は過去を繰り返している、とも取れる。
この第二次世界大戦で日本がされたことは、
現在もどこかの国でされていることかもしれない。
だからこそ過去を知る必要があるのだ、
その手法を知る為に、同じ悲劇を起こさない為に。


ざっと歌詞をまとめてみよう。

【A-1】
万象を乗せマッハの船がつんざく心像の下方
代々と連なり咲く訓戒の花園を見た
「戻れぬ」と騒がしく 行くだけのキミよ
別れの時と 老いた「日」に身を投げた

【B-1】
夜は間近と浜辺の砂が 遠く沈む陽の影の牢を出る
千の国さえ砕ける波と にわかいきり立て夢の津波牙をむいて

【A-2】
緩衝の壁突破の轟音つんざく良心の嗚咽
連線と途絶えずに降る悔恨の雨音を消して
「見えぬゆえ」と無言のまま 行くだけのキミに
記憶は許されず 追われる冤罪者のように

【B-2】
今も遠くで息絶え絶えに 良かれと奮える怒号は老いゆく
虹の朝など絵空の塵と にわか聳え立つ夢の塔の門よ開け

【C-1】
老いた日で明日が呼ぶ 過ぎる時の西へ西へ
知らぬ間に隠された 夢の闇の奥
老いた日へ明日を見に 過ぎる時の西へ西へ
呼び続くあの声の 夢の闇の奥

【A-3】
満場の人 喝采の声 つんざく声に撃たれて
淡々と散るゆりのように朽ちるキミを誰も見ず
「夜明けを手中に」と行くマッハの船の轟音に
別れの時と老いた「日」に身を投げた

【B-3】
夜は間近と浜辺の砂が 遠く沈む陽の影の牢を出る
虹の朝など絵空の塵と にわかいきり立て夢の津波牙をむいて

【C-2】
老いた日で明日が呼ぶ 過ぎる時の西へ西へ
知らぬ間に隠された 夢の闇の奥
老いた日へ明日を見に 過ぎる時の西へ西へ
呼び続くあの声の 夢の闇の奥

A-1:現在から過去へ
B-1:真珠湾攻撃
A-2:連合国軍との戦争
B-2:これに対するアジア諸国の思い
C-1:過去へ
A-3:結末、大東亜会議~東京裁判
B-3:先の戦争とは何だったのか
C-2:未来を知る為に過去の歴史を知る

「あの声」だが、具体的には判断できない。
けれど思い浮かぶ言葉があった。
誰もが戦争映画でよく耳にした台詞がある筈だ。

「御国の為に」

老若男女問わず、当時の人が口にしていた。
そもそも侵略であるなら例え「御国」の為だとしても、
命を投げ出し、特攻などできるだろうか?
花郎には罪悪感が渦巻いてとてもできない。

ここで「東條英機」の遺書を少し紹介したい。
実は東條英機の遺書はいくつかある。

・英米諸国人に告げる
・日本同胞国民諸君
・日本青年諸君各位

この中の「英米諸国人に告げる」について。
かなり長いので割愛するが、こう書き始められている。


今や諸君は勝者である。我が邦は敗者である。
この深刻な事実は私も固より、
これを認めるにやぶさかではない。
しかし、諸君の勝利は力による勝利であって、
正理公道による勝利ではない。


つまりアメリカの勝利は数、力の勝利であり、
道理に適った正しさ故の勝利ではない、と。
そして氏は最後まで「侵略ではなく自衛」と訴えた。

正理=道理、真理
公道=正しい道

これらを考えると「あの声」は戦没者の願い、言葉であり、
日本の戦争は侵略などでは無かった、
そう言いたいのではないだろうか。
国をアジアを守る為に最後まで戦い、後に汚名を着せられ、
守った筈の国民にまで憎まれるとは本当に不憫でならない。
書き忘れたが、戦時中に日本は、
人種差別を無くそうと訴えていたそうだ。

第二次世界大戦は日本にとって大きな「分岐」だった。
このことからもアルバム1曲目になったのではないだろうか。
沢山のものを失った大東亜戦争。
しかしこの時に産声を上げた国も少なくない。
如何なる理由があったとしても戦争は「悪」だ。
繰り返してはならない誤りである。
しかし日本の行ったこと全て否定するのはまた違う話である。
どうか興味を持たれた人は調べてみて欲しい。

「時間の西方」の曲の解釈は以上で終わりだ。
何とか真珠湾攻撃の日までに間に合わせることができた。
最後に参考にいくつか大東亜戦争関係の資料を載せ終わりにする。
この曲は纏めるのも本当に大変だったが、
読むのも骨が折れる量となってしまった…。
文章力、構成能力、どちらも足りない故。

それでも最後までお付き合いしてくれた方には、
心より感謝を。


----------*----------*----------*----------


■大東亜共同宣言全文■(1943年11月6日)

抑々世界各國ガ各其ノ所ヲ得相扶ケテ萬邦共榮ノ樂ヲ
偕ニスルハ世界平和確立ノ根本要義ナリ

然ルニ米英ハ自國ノ繁榮ノ爲ニハ他國家他民族ヲ抑壓シ
特ニ大東亞ニ對シテハ飽クナキ侵略搾取ヲ行ヒ
大東亞隷屬化ノ野望ヲ逞ウシ遂ニハ大東亞ノ安定ヲ根柢ヨリ
覆サントセリ大東亞戰爭ノ原因茲ニ存ス

大東亞各國ハ相提携シテ大東亞戰爭ヲ完遂シ
大東亞ヲ米英ノ桎梏ヨリ解放シテ其ノ自存自衞ヲ全ウシ
左ノ綱領ニ基キ大東亞ヲ建設シ以テ
世界平和ノ確立ニ寄與センコトヲ期ス

一、大東亞各國ハ協同シテ大東亞ノ安定ヲ確保シ
  道義ニ基ク共存共榮ノ秩序ヲ建設ス
一、大東亞各國ハ相互ニ自主獨立ヲ尊重シ互助敦睦ノ實ヲ擧ゲ
  大東亞ノ親和ヲ確立ス
一、大東亞各國ハ相互ニ其ノ傳統ヲ尊重シ各民族ノ創造性ヲ伸暢シ
  大東亞ノ文化ヲ昂揚ス
一、大東亞各國ハ互惠ノ下緊密ニ提携シ其ノ經濟發展ヲ圖リ
  大東亞ノ繁榮ヲ増進ス
一、大東亞各國ハ萬邦トノ交誼ヲ篤ウシ人種的差別ヲ撤廢シ普ク文化ヲ交流シ
  進ンデ資源ヲ開放シ以テ世界ノ進運ニ貢獻ス




動画時はアムステルダム市長、
後にオランダの内務大臣に選ばれたEduard van Thijn氏

*Comment

 

こんばんは、Sです。
楽しみにしておりました。今回もとても刺激を受ける解釈でした。

花郎さんがA-2として書いていらした部分、
緩衝の壁突破の轟音つんざく良心の嗚咽
連綿と途絶えずに降る悔恨の雨音を消して
「見えぬゆえ」と無言のまま行くだけのキミに
記憶は許されず追われる冤罪者のように

の部分ですが、私は日本兵一人一人の心情を歌ったように捉えました。緩衝の壁の突破は、欧米支配の突破の他に、緩衝材を破る・出撃して開戦するという風に捉えると、良心の嗚咽・悔やみ恨みの雨は、命を奪い合い家族を失う事への一人間としての疑問や悔しさや恨みであり、御国のため、と正しいことのように捉えようとする世の中との葛藤の中で、何が正しいのか「見えぬゆえ」、無言で出兵する日本兵を彷彿させました。家族や楽しかった過去の記憶は御国の前では許されず、悪いことをしていないのにしたかのような、或いは逆に悪いことをしたのにしていないかのような、何かに追われるように出兵していく、という感じでしょうか。ふつふつとそんな解釈が湧いてきて、なんだか辛い気持ちになりました。

こんな調子で、花郎さんの解釈を読んでいると歴史と人の気持ちが凄くリンクして、心が揺さぶられて、歴史が苦手な私が歴史を知りたくなるから感動です。大東亜戦争、もっと勉強してみます。
  • posted by S 
  • URL 
  • 2012.12/08 00:06分 
  • [Edit]

こんばんは。 

感想ありがとうございます。
楽しみにしてたなどと言われてしまうと…
モチベーションあがりまくります!(・∀・)←凄く嬉しい

花郎も2番が一番悩んだ部分でした。
(2番が定まらないと当然3番に勧めないのです)
毎度解釈する時は何通りかの捉え方を、
脳内で何度も戦わせ(?)てから決定しています。
S様の仰る通り、日本兵の心情も考えたのですが、
結果としてこちらとなりました。

現在を生きる花郎の心情としては、
天皇=神では当然ないわけですし、
そんなもん(失礼)の為に命は投げ出せません。
ですが御国=家族の住まう地となれば守りたいのではないかなと。

「つんざく良心の嗚咽」は人を殺し、何かを守ることへの罪悪感、
しかしそうせねば奪われる他の命…こういったせめぎ合いやら、非常に複雑な心境だっただろうと。

花郎も歴史は大嫌いなのですよ、実は。
A→B→Cの流れが繋がらない(理解できない)ことが多くて非常に嫌でした。
「なんで●●●は起きたの?」
たったこれだけの疑問すら氷解しない…そりゃ嫌いにもなりますヨ…。

ここでは敢えて脱線しないように自粛したのですが、この戦争でのエピソードは沢山あります。
ただ解釈はできる限り中立のスタンスで書こうと思っている…んですけど寄ってますねw
解釈に書けなかったアレやコレもありますので、次回はその辺りをぶっちゃけた後書きをアップする予定です。
(また言ってしまった…orz)

言ってしまった手前、頑張って書こうと思いますのでまた是非お越し下さい。
コメント有り難うございました。
  • posted by 花郎 
  • URL 
  • 2012.12/08 02:03分 
  • [Edit]

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